おや、日を繰り越してしまったか。
じゃあ、昨日は前・・・じゃない、一昨日の記事の通り
「日本気象学会中部支部研究会」
が開催されました。
実は前日あまり眠れなく、朝方うとうとして気づいたら10:50
学会開始は13:30
そして通学時間は約90分
やべぇ、11:28の列車逃したらマニアワネェ
結果、11:27ホーム着
とかいう「遠足の前日の幼稚園児」のようなことをやらかしたりして。
で、そんな阿呆な苦労をしながら会場入り。
最初はうちの研究室から連続で3人。
しかもファーストバッターは学部生(大学4年生ね)
予想に反して結構上手くいった模様。(失礼)
本人は「あの程度の発表しか出来なかったのが悔しい」とコメントしてましたが。
あ~、こう書いちゃうと私が何所に所属しているかばれるな(笑)
ちょっと詳しい人なら完璧に特定可能ですな(再笑)
しかしまぁ、まだOHPって現役で使われていたのね。
とっくにプロジェクターとPC、そしてプレゼンソフトにとって代わられたと思っていたよ。
さて、学会の講演内容に触れておかないのは変なので興味を引いたものを一つ。
興味ある人は下記をクリックで。
「2004-05夏季雷および冬季雷に伴うスプライトの地上観測」
スプライトとは高高度発光現象の一つで、対流圏でいう雷ですね。
高度10-15 km 以下で発生する雷に伴って、地上 40km から 100km 位まで
放電現象がおき、その際に発光が現れる事が実証されたのは
1989 年ミネソタ大学フランツ教授の研究が世界初。
この現象は「高高度発光現象」と呼ばれ、形状に依って次の名前が付けられました。
カラム状/キャロット状の「スプライト(Sprite - 妖精)」
円盤状の発光の「エルブス(Elves - 小妖精達)」
雲状の発光は「スプライト・ハロ-(Sprite Halo - 光輪)」
雷雲上部から上空へ延びるように青く発光する「ブル-ジェット(Blue Jet)」
そして雷雲上部から高度 100km以上の電離層にまでつながる巨大なジェット状の発光
「巨大ジェット(Gigantic Jet)」
今まで観測には専門的な装置が必要とされていたのですが、
2003年、つまり一昨年に高感度カメラと優れた動体監視機能を持つ
ビデオキャプチャ-ソフト「UFOCapture」の組み合わせを使って
「さぎたりうすさん」(大阪)が初めて観測に成功するという快挙を成し遂げ、
その結果、誰でも手軽に観測出来ることが証明され一気に観測されるようになりました。
いまではSonotaCo.JP(http://sonotaco.jp/)という情報交換サイトもあり、
全国の研究者やアマチュアの観測者が日々観測しています。
前回の観測は一昨昨日の日曜日の夜にスプライトが観測されたそうです。
装置の値段も高感度カメラ(例えばCCDカメラ)と広角レンズ、それとパソコン。
「UFOCapture」はシェアウェアなのでサイトからDLでどうぞ。
パソコンを既に持っているのならば約10万円もあればそろえられます。
発表者の方は
WATEC社 高感度モノクロCCDカメラ 約5万円
レンズ:CBC 6mmF0.8(視野角68.5°)
を使用しているそうで、他の方もだいたい同じ様なものですね。
あと、録画のほうはPC+キャプチャーじゃなくてもビデオデッキやHDDレコーダーでも
出来ることはできます。
延々と撮り続けることになりますけどね。